そもそも、しずかちゃんがお風呂に入っている場面は作中にどれくらい登場していたのでしょうか。ファンの有志による詳細な調査や原作の検証データによると、藤子・F・不二雄氏によるてんとう虫コミックス全45巻の中で、しずかちゃんが入浴している場面は計42回確認されています。
そのうち、のび太やドラえもんが偶然遭遇してしまったケースは約16回と、全エピソード数から見れば極端に多いわけではありません。原作におけるしずかちゃんは「大の風呂好きで、1日に何度も入浴する」というキャラクター付けがなされており、それが日常的な生活描写として描かれていました。
しかし、1979年から始まったテレビアニメ第2作(大山のぶ代時代)や、2005年以降のリニューアル版(水田わさび時代)の長期放映において、この設定が分かりやすいコメディのアクセントとして頻繁に引用された結果、「どこでもドアを開けると必ずお風呂につながる」という強烈なパブリックイメージが定着していきました。