上映スケジュールの美しさに目を見張る。カンヌやヴェネツィア、ベルリンといった国際映画祭を沸かせたアートハウス系作品はもちろん、新進気鋭の北米インディーズ、東欧やアジアの知られざる傑作、さらには色褪せないクラシック作品のリバイバル上映まで、映画ファンの知的好奇心を刺激するタイトルが途切れることなく編成されている。
配給会社キノフィルムズのバックボーンを活かした独自調達の力強さはもちろん、メガヒット作の画一的なロングランに頼らないプログラム構成には、劇場スタッフの確固たる意志が宿る。「今、この時代に劇場の暗闇で観るべき一本」を鋭く選び抜くプログラミングは、多摩エリアのみならず、中央線沿線や遠方からわざわざ観客を呼び寄せる原動力となっている。