東口から歩みを進めると、日本最大の歓楽街である歌舞伎町の眩いネオンが見えてくる。だが、本当に通な酒乗りが足を止めるのは、靖国通りを渡る手前のブロック、あるいはモア街の裏手にひっそりと潜む路地裏だ。ここには、歌舞伎町の喧騒から程よく距離を置きつつ、驚くべきコストパフォーマンスを実現している隠れ家が点在している。
外食産業全体が価格改定やサービス形態の再構築を迫られるなか、このエリアの店舗は知恵を絞っている。自社ルートで仕入れる新鮮な産直鮮魚や、銘柄鶏を使った創作料理など、独自の強みを前面に出した店舗がしのぎを削る。低価格だけを追求するのではなく、「納得のいくクオリティと適正な価格」のバランスを見極めることが、満足度の高い夜を手にするカギとなる。