エアロスミス「Dream On」誕生秘話と歌詞の真実|奇跡の歌声

エアロスミス「Dream On」誕生秘話と歌詞の真実|奇跡の歌声

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世代を超えて愛されるエアロスミス ドリームオン 制作秘話を紐解くには、フロントマンであるスティーヴン・タイラーの少年時代まで時計の針を巻き戻す必要があります。スティーヴンの父親であるヴィクター・タラリーコは、ジュリアード音楽院出身のクラシックピアニスト兼音楽教師でした。スティーヴンは幼少期、父が自宅で弾くグランドピアノの下に潜り込み、何時間もその重厚なコード進行や響きを全身で浴びて育ったといいます。

自叙伝『Does the Noise in My Head Bother You?』の中で、スティーヴンは「あの哀愁を帯びた和音の感覚は、父のピアノの下で聴いていたクラシック音楽の残響そのものだった」と回想しています。スティーヴン・タイラー 若い頃 経歴において、ドラマーからキャリアをスタートさせながらも非凡なメロディセンスを有していた背景には、このクラシックの素養がありました。

実際に曲の原型が作られたのは彼が17歳から18歳の頃。ニューハンプシャー州の避暑地にあった安宿のアップライトピアノに向かい、コードを探りながら数年をかけて温めていたアイデアでした。そして1973年、記念すべきデビューアルバム『野獣生誕(Aerosmith)』の収録曲としてスタジオ録音されることになります。憂いを帯びたDream On ピアノ イントロのコード進行(Fm - Fm7/Eb - Dm7b5 - Bbm/Db)は、当時の荒々しいガレージロック全盛のシーンにおいて異彩を放つ、あまりに優美で切ない芸術品でした。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。