宴もたけなわの漢字は酣?意味と由来・中締めの挨拶例文を徹底解説

宴もたけなわの漢字は酣?意味と由来・中締めの挨拶例文を徹底解説

宴もたけなわの漢字は酣?意味と由来・中締めの挨拶例文を徹底解説の重要なポイントについて、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

「えんもたけなわ」を正確に漢字変換できる人は、社会人全体でも決して多くありません。常用漢字表外の訓読みであるため、公用文や新聞表記では「宴もたけなわ」と平仮名交じりで表記されるのが一般的ですが、本来の漢字としては「宴も酣」、あるいは「宴も闌」と書きます。

なぜこの二つの文字が充てられているのか、その鍵は漢字の部首と原意に隠されています。

まず代表的な「酣」という漢字の成り立ちを紐解くと、左側の部首「酉(とりへん・ひよみのとり)」は、酒壺の形を象った象形文字であり、酒に関する事象を表します。そして右側の「甘」は「味が良い」「甘美である」ことを示しています。つまり、「酒がじっくりと発酵して飲み頃を迎えた状態」や「酒を存分に飲んで心地よく酔いが回った状態」を表す会意文字なのです。転じて、物事が成熟し、最も勢いが盛んなクライマックスを意味するようになりました。

一方、もうひとつの表記である「闌」は、「門」構えの中に選り分ける意味の「柬」を収めた漢字です。本来は「門の閂(かんぬき)」や「仕切り」を意味していましたが、そこから「季節や夜が更けていくこと」、転じて「物事の盛りを過ぎて終わりに向かい始める転換点」を表すようになりました。「夜闌(よたけなわ)に及ぶ」「春闌(はるたけなわ)」といった表現で使われるのはこちらの文字です。

したがって、お酒を酌み交わす宴席において「お酒が美味しく回り、場が最高潮に達している」という文脈を色濃く反映しているのは「宴も酣」であり、文化的な奥深さを感じさせる表記といえます。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。