アゲハチョウ幼虫の育て方と羽化の極意|生存率90%超の飼育法

アゲハチョウ幼虫の育て方と羽化の極意|生存率90%超の飼育法

話題沸騰中の アゲハチョウ幼虫の育て方と羽化の極意|生存率90%超の飼育法について、詳しいまとめをご紹介しています。

Q1:幼虫が葉っぱを食べなくなってじっとしています。病気でしょうか?
A1:病気と断定する前に「脱皮前(眠=みん)」か「蛹化の前兆」かを疑ってください。体が小さく、足元に薄い絹糸の台座を張って頭を少し下げている場合は脱皮の前段階です。この期間は半日〜1日ほど一切動かなくなりますが、脱皮が終われば再び旺盛に食べ始めます。終齢幼虫で体が黄色みを帯びて縮んでいるなら前蛹のサインです。どちらの場合も、無理につついたり葉から引き剥がしたりせず、静かに見守るのが正解です。

Q2:柑橘類の葉が足りなくなったら、スーパーのレモンやミカンの皮で代用できますか?
A2:絶対に代用できません。アゲハチョウの幼虫が食べるのは「生きた生の葉」のみであり、果実の皮や果肉は食べません。また、スーパーで販売されている食用果実は防カビ剤や農薬が塗布されているため、口にすれば中毒死します。餌が枯渇しそうな場合は、事前に近隣で無農薬のミカン科の木(サンショウやユズなど)を育てている知人を探しておくか、飼育する個体数を1〜2頭に絞って飼い始めることが鉄則です。

Q3:秋にサナギになったアゲハが何週間も羽化しません。生きていますか?
A3:秋(9月下旬以降)に蛹化した個体は「越冬蛹」になっている可能性が極めて高いです。夏型であれば約10〜14日で羽化しますが、越冬型はそのままサナギの姿で冬を越し、翌年4〜5月の春暖まで羽化しません。サナギの腹部をやさしく触れてみて、かすかにピクッと動くようであれば元気に生きています。全体が真っ黒に変色してカサカサに乾燥している場合や、寄生バエの脱出孔(小さな穴)が空いている場合を除き、屋外の日陰で春まで大切に管理してください。

Q4:飼育ケースのフタにサナギを作ってしまいました。移動させても大丈夫ですか?
A4:サナギになってすぐ(脱皮後2〜3日以内)の柔らかい時期に動かすのは危険ですが、殻が完全に硬化した後であれば慎重に移動させることが可能です。尾端を留めている糸の根元を木工用ボンドや両面テープで厚紙に固定し、背中の帯糸の位置関係を再現した「紙円錐(サナギポケット)」に入れて、垂直に立てた状態で固定すれば安全に羽化させることができます。フタの裏のままでも、羽化したチョウが翅を広げられる十分な空間(高さ15cm以上)が下にあれば、無理に剥がさずそのままにしておくのが最も安全です。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。