ホテルアメニティ持ち帰りはどこまでOk?窃盗罪になるNg境界線

ホテルアメニティ持ち帰りはどこまでOk?窃盗罪になるNg境界線

ホテルアメニティ持ち帰りはどこまでOk?窃盗罪になるNg境界線について見逃せない 理由を分かりやすく解説いたします。

アメニティと備品の境界線において、最も勘違いが発生しやすい4つのアイテムを深掘りします。

1. ホテルのタオル持ち帰りNGの理由

旅館の温泉街で配られる薄手の名入れフェイスタオルは「お持ち帰り用」として提供されているケースが多い反面、ホテルに常備されている肉厚なバスタオルやフェイスタオルは原則100%持ち帰りNGです。

ホテルのタオル持ち帰りNGの理由は、これらがホテルにとって「リネンサプライ業者からリース・管理委託されている減価償却資産」だからです。1枚あたり数十回から百回以上の過酷な業務用洗濯に耐えうる高品質な特注繊維で作られており、ホテル側は紛失するたびにリネン会社へ違約金や買い取り費用を支払わなければなりません。1枚の持ち去りが、清掃コストやオペレーション全体に多大な損害を与えます。

2. ホテルのスリッパ持ち帰り可否の分水嶺

足元を寛がせるスリッパは、素材によって完全にルールが分かれます。ホテルのスリッパ持ち帰り可否を見極めるポイントは「袋に入っている使い捨て不織布タイプか」「除菌シートや紫外線ラックで管理されたビニール・レザー調タイプか」です。

不織布のスリッパは他人が履いたものを再利用できないため、持ち帰っても問題ありません。長時間のフライトや非常持ち出し袋の備蓄として重宝します。しかし、厚手で重厚なビニールスリッパやレザータイプは繰り返し洗って使う設備品です。これを持ち去る行為はタオルの持ち出しと全く同じ扱いになります。

3. ホテルシャンプーボトル持ち帰りの罠

バスルームに置かれているシャンプー類は、かつては小さなプラスチック容器が主流でした。しかし、ホテルシャンプーボトル持ち帰りに関するトラブルは近年激増しています。

現在多くのホテルが採用している大型のプッシュ式ポンプディスペンサーは、容器・中身ともにホテルの資産です。「気に入った香りだから」とボトルごと持ち帰ったり、持参した空容器に中身をすべて抜き取って持ち去ったりする行為は、器物損壊や窃盗にあたります。持ち帰りが許されるのは、あくまで使い切り用のミニボトルやアルミパウチで個包装された製品のみです。

4. ホテルアメニティ歯ブラシ持ち帰りと最新の変化

定番中の定番であるホテルアメニティ歯ブラシ持ち帰りは、従来通り持ち帰り可能です。1回開封した歯ブラシは廃棄される運命にあるため、自宅に持ち帰って掃除用や非常用ストックとして活用することに問題はありません。

ただし、後述する法改正により、現在では客室から歯ブラシそのものを撤去し、必要な人だけが有料で購入、またはロビーから持参するスタイルへ移行が進んでいます。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。