定期テストや個別入試で確実に得点源としたいのが、元素分析の実験データから組成式を導き出す計算問題です。組成式の求め方と計算問題には決まったアルゴリズムが存在し、手順通りに進めれば確実に正解へ辿り着けます。
基本的な算出プロセスは、以下の3ステップに集約されます。
- 各構成元素の質量(または質量百分率 %)を特定する:問題文に与えられた燃焼生成物(CO₂ や H₂O の質量)から、構成元素 C, H, O などの各質量を割り出します。
- 各元素の物質量(モル数)の比を求める:「元素の質量 ÷ その元素の原子量」を計算し、mol 比を算出します。
- 最も簡単な整数比に直す:算出した比を最も小さい値で割り、整数比(1:2:1など)に整えます。これが組成式(実験式)となります。
例えば、炭素(C:原子量12)が40.0%、水素(H:原子量1.0)が6.7%、酸素(O:原子量16)が53.3%含まれる有機化合物の場合を考えます。
- C のモル比:40.0 / 12 ≒ 3.33
- H のモル比:6.7 / 1.0 = 6.70
- O のモル比:53.3 / 16 ≒ 3.33
これらを最小値である 3.33 で割ると「C:H:O = 1:2:1」となり、組成式は CH₂O と求まります。さらに問題文で「分子量が60である」と与えられていれば、組成式の式量(12×1 + 1×2 + 16×1 = 30)のちょうど2倍であるため、分子式は C₂H₄O₂(酢酸など)であると決定できる仕組みです。