しかし、手放しで喜んでばかりはいられない。世界的な気候変動と海洋環境の変化により、天然サーモンの価格は高騰を続けている。この課題に対して、日本のフードテック企業が導き出した答えが「陸上養殖」サーモンの本格普及だ。無菌状態で管理された陸上のプールで育つサーモンは、寄生虫のリスクがなく、極めて安全でサステナブルである。
現在、市場に出回るサーモンの多くがこのクリーンな陸上養殖モノにシフトしつつある。環境負荷を減らしながら、安定した品質と価格で提供されるサーモン。これが、罪悪感なく美味しいものを食べたいという現代の消費者の倫理観にピタリと合致した。