Wordの行間が狭くならない原因と解決策!游明朝の罠とプロの裏技

Wordの行間が狭くならない原因と解決策!游明朝の罠とプロの裏技

Wordの行間が狭くならない原因と解決策!游明朝の罠とプロの裏技の要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

行間設定を「1.0行」に指定しても余白が縮まらない場合、操作ミスではなくWordシステム側の自動調整ロジックが働いています。原因を突き詰めると、2つの決定的な仕様に行き着きます。

第1の要因は、Wordの初期設定フォントである游明朝の内部余白データ(フォントメトリクス)です。Office 2016以降、Windows・Mac双方で美しく印刷できるよう游明朝が標準フォントに採用されました。しかし、游明朝は毛筆の風合いや濁点・半濁点の視認性を確保するため、文字の上下に広大な余白(仮想ボディ)をあらかじめ保持しています。これがWordの標準行高と衝突し、見た目上の大惨事を引き起こします。

第2の要因が、ページ設定にある「行数と文字数」のグリッド線仕様です。Wordは初期状態で「1行のグリッド線に合わせてフォントサイズを合わせる」設定が有効化されています。游明朝のように上下枠が大きいフォントを標準の10.5ptで使用すると、文字データがわずかに1グリッドの許容高さを超えてしまいます。その結果、Wordが「この文字は1行に収まらない」と自動判定し、強制的に2行分のグリッド幅(約36〜40pt相当)を1行のために割り当ててしまうのです。

ユーザーが1行のつもりで入力していても、システム内部では「2行分のスペース」が自動確保されているため、行間設定をいくら弄っても一行の幅自体はピクリとも縮まりません。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。