総務事務次官を退任した俊氏が次のステージとして選んだのが、株式会社電通グループ(当時は電通)の取締役職だった。後に執行役員副社長や副会長を歴任し、名実ともに日本最高峰の広告企業における経営の中枢を担うこととなる。
長年にわたり総務省で放送行政を統轄してきた経験と見識は、急速にデジタル化が進む広告業界において絶大な存在感を発揮した。テレビメディアとデジタル配信が複雑に交差する過渡期において、行政視点とビジネス視点を融合させた戦略的助言は、同社のガバナンス改革やグローバル戦略にも決定的な影響を与えたとされる。