敗因の最大の決定打として誰もが挙げるのが、過去に巻き起こった「フランス研修騒動」の尾を引く影響だ。2023年に自民党女性局の海外研修として行われたパリ訪問時、エッフェル塔の前でポーズを取った写真が拡散されると、世論からは「物価高に苦しむ国民を余所に観光旅行を楽しんでいる」との苛烈な非難が殺到した。
当時、今井氏は「追って活動報告を行う」と説明したものの、納得感のある具体的な成果が示されたとは言い難い状態が続いた。党関係者は語る。「あの問題は一時の炎上では終わらなかった。街頭演説に立つたび、聴衆から『フランスの思い出話をしに来たのか』とヤジが飛ぶ始末。地方の党員からも『今井氏の応援演説だけは要請できない』と拒絶反応が続いた。自民党比例票を押し下げる要因にすらなっていた」と溜息をつく。
一度失った国民からの全幅の信頼を取り戻すのは、政治の世界において至難の業だ。研修の意味合いや政策的成果をいくらアピールしようとも、イメージの払拭には至らず、有権者の冷ややかな目線は最後まで変わらなかった。