正月の風物詩である箱根駅伝をはじめ、長年にわたり数々のスポーツ中継で劇的な瞬間を彩ってきた。菅谷大介の真骨頂は、競技者の息遣いまで伝える緻密な描写力と、予期せぬ展開にも即座に対応する冷静さにある。
選手一人ひとりの生い立ちや練習風景、挫折と葛藤のドラマをノートびっしりに書き込み、実況に臨む準備の徹底ぶりは有名だ。過剰な言葉で飾るのではなく、競技のテンポと会場の熱量に合わせた言葉選びが、見る者の胸を打つ。
走者が襷をつなぐ瞬間の緊迫感や、ゴールインした際の感情の爆発を伝える言葉のフレーズは、視聴者の記憶に長く刻まれ続けている。