タイアップの面白さだけでなく、純粋な音楽作品としての完成度の高さこそが「ロマンス」が名曲たる所以です。本作は1998年1月15日にリリースされると、オリコンシングルチャートで初登場4位を記録。累計売上は約90万枚に達し、PENICILLINにとって最大のセールスを誇る代表曲となりました。
作詞を手掛けたHAKUEIによる歌詞は、激しい愛の渇望と情熱、刹那的な美しさを描いた本格的なラブソングです。《愛に気づいてください 僕が抱きしめてあげる》というストレートかつドラマティックなフレーズは、本来であれば切ない恋の情景を想起させます。しかし、それがマサルさんの「セクシーコマンドー(格闘技)」の世界観と組み合わさることで、奇跡的なダブルミーニングのような深みを生み出しました。
ギタリスト・千聖(CHISATO)のソリッドでエッジの効いたリフ、O-JIRO(オージロー)の正確無比で推進力のあるドラミング、そして当時ベースを務めていたGISHOのうねるベースライン。ヴィジュアル系黄金期を象徴するタイトなアンサンブルが、楽曲の芯を力強く支えています。