三点リーダーを巡っては、デジタルフォントの進化に伴う新たな「表示崩れ」のトラップも存在します。特にWebライターや電子書籍の編集者が直面しやすいのが、「全角三点リーダー」と「半角三点リーダー(…)」の混同です。
一部のWebサービスや海外製フォントでは、三点リーダー(Unicode: U+2026)を入力した際、記号が中央ではなく下部に表示されてしまう現象が起こります(英語のピリオド3つと同じ「...」の位置に沈んでしまう)。日本語の縦書きフォントでは文字の中心を通るようにデザインされているのが本来の姿ですが、フォントの仕様によっては文字の中心からズレて表示され、著しく体裁を損ねることがあります。
さらにネット上で頻繁に見られる誤解として、「句点(。)と三点リーダーの併用」が挙げられます。「今日はもう帰ります……。」のように、三点リーダーの直後に句点を打つ表記です。
近代の出版ルールにおいて、三点リーダーそのものが文末の余韻や終止のニュアンスを含んでいるため、直後に句点「。」を打つのは重複表現(不要な重ね打ち)とみなされるのが一般的です。Web記事やSNS上では個人の表現として見過ごされることも多いですが、商業原稿やオウンドメディアの執筆においては「……」で止め、句点を省略するのが標準的な組版ルールです。