ピアスホールの入口にはポストがすんなり入るにもかかわらず、ピアスホールが途中で止まる原因の多くは、耳たぶや軟骨内部のトンネル構造に一時的な不具合が生じているためです。主な要因として以下の4点が挙げられます。
第一に、ピアスを刺す角度が斜めになって通らないケースです。耳たぶは正面から見て垂直に穴が開いているとは限らず、わずかに斜め上や外側に向かって開通していることが珍しくありません。まっすぐ差し込んでいるつもりでも、内部の壁にポストの先端が突き当たってストップしてしまいます。
第二に、ファーストピアスを外したあと入らないトラブルに代表される「トンネル内部の腫れ・摩擦」です。完成して間もないホールは内部の上皮(皮膚)が極めてデリケートで、少しの摩擦で粘膜がむくみ、管が狭小化します。乾燥したポストをそのまま差し込むと途中で引っかかり、出口の手前で進まなくなります。
第三に、ピアスホールのしこりや肉芽で貫通しない状態です。ホール周囲に小さなしこり(粉瘤や肉芽種、ケロイド初期)が存在すると、トンネル内部が圧迫されて蛇行し、直線的なポストが出口まで届きにくくなります。
第四に、耳の後ろ側の皮膚がたるんで出口を覆ってしまう「皮膚の引っかかり」です。特に耳たぶが肉厚な方の場合、出口周辺の皮膚がポストに押されて内側に巻き込まれ、ピアスが後ろから出ない状態を引き起こします。