歌舞伎の人間国宝一覧と現役名優の真実!認定基準や年収の噂を徹底解剖に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。
文化財保護法第71条第2項に基づき、文部科学大臣が指定する重要無形文化財の各個認定保持者、いわゆる人間国宝。歌舞伎界における歴代認定者は約27名に上りますが、その舞台芸を現在進行形で劇場で体感できる現役の歌舞伎役者・人間国宝はわずか6名に限られています。
特に特筆すべきは女方の系譜です。吉田修一の小説を原作とする映画『国宝』の世界的反響などもあり、女方の至芸に改めて世界的な関心が集まる中、女方の人間国宝は歴代でもわずか6名、現役存命者に至っては五代目坂東玉三郎ただ1人という圧倒的な希少性を誇ります。立役(男役)から女方まで、現役で劇場を牽引する保持者たちの現在の陣容を整理したのが下表です。
名跡・氏名認定区分・芸種認定年・世代編集部の見解・舞台の特長坂東玉三郎(五代目)歌舞伎女方2012年認定(当時62歳)当代屈指の美意識と気品。現役唯一の女方国宝として海外芸術界とも融合する至高の存在。尾上菊五郎(七代目)歌舞伎立役(世話物)2003年認定(当時60歳)音羽屋の粋と江戸世話物の神髄を体現。『弁天小僧』『髪結新三』など世話狂言の最高峰。片岡仁左衛門(十五代目)歌舞伎立役2015年認定(当時71歳)上方歌舞伎の色気と気品を兼ね備える稀代の千両役者。和事から悪党の凄みまで自在に魅了。松本白鸚(二代目)歌舞伎立役2022年認定(当時79歳)高麗屋の豪快な芸風と時代物の重厚さ。『勧進帳』弁慶役の金字塔を打ち立てた大看板。中村歌六(五代目)歌舞伎立役(脇役・老役)2023年認定(当時72歳)播磨屋の重鎮。主役を引き立て劇空間を根底から支える、いぶし銀の至芸が高く評価。尾上菊十郎(四代目)歌舞伎立役(脇役)2024年認定(当時80歳)音羽屋一門を長年支え続けた名脇役。歌舞伎の土台となるアンサンブルの重要性を証明。
歴代では初代松本白鸚、六代目中村歌右衛門、十七代目市村羽左衛門、二代目尾上松緑、十三代目片岡仁左衛門といった不世出の名優たちがその名を刻んできました。名跡の重みを受け継ぎつつ、自らの肉体を極限まで鍛え抜いた者だけが、この歴史的な一覧にその名を連ねることが許されているのです。