国立天文台の暦計算室が公表しているデータによると、2026年7月に月が地球から見て太陽の正反対に位置する満月の最大ピーク時間は7月29日(水)午前11時48分です。白昼の時間帯に完全な望(満月)の瞬間を迎えるため、日本国内から肉眼でその瞬間を直接見ることはできません。しかし、天文学的には満月の前後十数時間はほぼ完全な円形を維持するため、7月29日の日没後から30日未明にかけて夜空を見上げれば、息をのむほど真円に近い月光を楽しむことができます。
観測時の満月の方角と見える位置は、夏の満月特有の低い軌道を描く点に注目してください。東京を基準とした場合、29日の月の出は19時00分前後に南東の地平線から昇り始めます。その後、日付が変わる深夜0時前後には南の空でもっとも高い南中高度に達し、翌朝4時30分頃に南西の地平線へと沈んでいきます。
冬の満月が頭上高く昇るのに対し、夏の満月は空の低い位置を通過するため、地表の建物や街路樹、大気の影響を受けて昇り始めと沈み際に濃いオレンジ色や赤みがかった幻想的な色合いを帯びやすいのが特徴です。写真撮影や観測を計画している方は、南東から南にかけて視界が開けた場所を確保することが決定的なポイントとなります。