2000年代後半、MBCの看板番組として社会現象を起こした時代劇ドラマ『朱蒙 (チュモン)』。アン・ヨンジュンが演じたユリ王子は、物語終盤の緊張感を高める重要人物だった。
当時の撮影現場は過酷を極めていた。酷暑と極寒が交錯するロケ地で、主演のソン・イルグクが見せる鬼迫の立ち振る舞いに、当時まだ若手だった彼は強いショックを受けたという。「背中を見るだけで息が詰まるほどの圧倒的な座長感があった」と、後年のインタビューで振り返っている。極限状態で先輩俳優たちから叩き込まれた演技の基礎が、彼の俳優人生における揺るぎない土台となった。