表現者としての更なる進化を示す舞台として高い関心を集めているのが、NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』だ。主演の横浜流星と渡り合うヒロイン・伝説の花魁(のちの瀬川)役を務める彼女は、吉原という絢爛豪華かつ切ない世界線で重厚な存在感を放っている。
洗練された所作や着物での立ち振る舞い、そして吉原のトップに君臨する女性の気品と苦悩。これまで培ってきた現代劇での即興性やコメディセンスを封印し、重厚な時代劇の様式美の中で魅せる演技は、まさに新境地と言える。伝統的な時代劇の世界観に見事に溶け込みながら、一歩も引かない存在感を示している。