少女漫画の歴史において、講談社の月刊誌『なかよし』で連載された『しゅごキャラ!』が果たした役割は極めて大きい。手掛けたのは、繊細な心理描写と先鋭的なビジュアルセンスで知られるクリエイターユニット・PEACH-PITだ。
当時、従来の魔法少女ものが提示していた「選ばれたヒロインが世界を救う」という大義名分に対し、本作は「自分自身の心を救う」というパーソナルな戦いに焦点を絞った。ゴスロリやパンクの要素を取り入れたファッション性の高いキャラクターデザインは、読者の変身願望を強烈に刺激。低年齢層向けと見なされがちだったジャンルに、思春期特有のエッジの効いた実存的苦悩を注ぎ込み、熱烈な支持層を確立したのである。