歯科医がメディアの寵児となる潮流は、決して昨日今日始まった現象ではない。
かつて『サンデー・ジャポン』などの情報バラエティで強烈な存在感を放った中田彩は、その先駆的存在として知られる。知性と美貌を兼ね備えた彼女の登場は、「歯科医師=寡黙な中年男性」という固定観念を痛快に打ち砕いた。続いて関有美子のように、ファッション誌の読者モデルと歯科医師という二刀流を確立し、後に『ホンマでっか!?TV』などで専門的見地から明快なコメントを残すドクターが次々と現れた。
彼女たちが築いたのは、単なるタレントではなく、医学的知見に基づいた発信を行うタレント文化人としての確固たるポジションだ。その系譜は今、より専門分化し、臨床現場のリアリティを直に届ける新世代へと受け継がれている。