獄中からの発信という前代未聞の試みは、FC2ブログというプラットフォームを介して実行された。自らパソコンを操作できない拘置所の環境下で、手書きの便箋が外部の協力者へと送られ、それがデジタルテキストとしてWeb上に移植される。この二重のプロセスを経て公開される文章は、閲覧者に強烈な違和感と視線のアディクションを与えた。
インターネット空間において、彼女のブログは一時期、爆発的なアクセス数を記録した。料理のレシピや愛読書、拘置所内での日々の出来事が、耽美で重厚な文体で綴られる。この独自の表現スタイルは、世界的なトゥルークライムブームの先駆けとも言える現象を生み出した。犯罪者が自らメディアを所有し、世論に向けて自己の存在を誇示する手法は、従来の犯罪報道のあり方を大きく揺るがすこととなった。