犯行の舞台となったのは、東京都内のバーや居酒屋などの飲食店であった。ターゲットとされたのは、日常の鬱憤を晴らそうと街へ繰り出した男性たちだ。容疑者は親しみやすい笑顔と巧みなトークで近づき、意気投合したかのように見せかけて同一のテーブルについた。
隙を見てグラスに混入されたのは、処方薬としても扱われる強力な睡眠導入剤である。被害者たちは異変に気づく間もなく激しい眠気に襲われ、泥酔したかのように崩れ落ちた。意識を混濁させた状態のまま放置された被害者からは、現金だけでなくクレジットカードや貴金属が奪われた。中には翌日になっても意識が戻らず、病院へ搬送されたケースも報告されている。