テストで赤点を叩き出してしまった生徒に対して、学校現場ではどのような対応が取られるのでしょうか。教員室の裏側で行われている「高校の赤点追試と救済措置」のリアルな運用実態を明かします。
テスト返却後、赤点対象者には個別で呼び出し、あるいは掲示板への受験番号掲示によって「追試」や「補習」の通達が行われます。ここでの対応は学校によって明確に分かれます。
公立高校や中堅校で標準的なのは「追試+課題提出」のセットです。テスト終了後の放課後や長期休暇(夏休み・冬休み・春休み)に補習と課題提出が義務付けられます。追試の難易度は本テストとほぼ同等か、あるいは基礎的な計算・暗記問題に絞られたプリントから出題されるケースが多く見られます。教員側の心理としても「真面目に対策してきた生徒には合格点を与えて進級させたい」という力学が働くため、出題範囲のヒントや類題が事前に提示されるのが通例です。
ただし、追試には厳しい制約が伴います。多くの高校では「追試で80点を取っても、成績処理上の素点は合格ラインギリギリの30点(あるいは60点満点換算の合格点)として記録される」というルールが存在します。つまり、追試はあくまで赤点を帳消しにして評定1の回避法として機能するだけであり、成績上位へジャンプアップするための手段ではありません。
さらに進学校の一部では「追試を行わず、膨大な量のペナルティ課題(教科書の完全書き写しや問題集数十ページの全問解き直し)を期日内に完遂すること」を進級条件とするケースもあります。いずれにせよ、提示された追試の受験をサボったり、課題の提出期限を破ったりした瞬間、教員側としても法的に救済する手立てを失い、単位不認定の引き金が引かれることになります。