「夢の世界を」の完成度を最終的に決定づけるのは、ピアノ伴奏の躍動感と指揮のコツの習得です。
ピアノ伴奏:弾む左手と流れる右手のコントラスト
伴奏者は、8分の6拍子の「タタタ・タタタ」という揺らぎを機械的な刻みにしてはいけません。1拍目と4拍目に自然な重みを置きつつ、跳躍する左手スタッカートを軽やかに弾くことが必須です。サビに向かってクレッシェンドしていく箇所では、音量を急激に上げるのではなく、打鍵のスピードを速めて輝きのある音色を作る意識が求められます。
指揮法:2拍子の大きな円運動で推進力を生み出す
指揮者が8分の6拍子を細かく6つで振ってしまうと、歌い手は息苦しさを感じてフレーズが途切れてしまいます。基本は大きな2拍子で捉え、円を描くような柔らかいレガートと、サビの頭で見せる鋭いアインザッツ(合図)のメリハリを明確にすることが、クラス全体の統一感を生み出します。