八分の六拍子が持つ「独特のうねりと推進力」は、ジャンルを問わず数々の名曲に命を吹き込んできました。
情緒豊かな8分の6拍子クラシック名曲
- ショパン:『舟歌(バルカローレ) 嬰ヘ長調 Op.60』
ヴェネツィアのゴンドラが水面を揺らす情景を、まさに八分の六拍子の大きな2拍のうねりで描き切った最高傑作です。 - ドビュッシー:『月の光』
中間部ではなく導入から広がる幻想的な響き。9/8拍子と混同されがちですが、静けさの中に潜む2拍子系の浮遊感が際立ちます。 - チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』より「金平糖の精の踊り」
チェレスタの可憐な音色が3音ずつのグループで軽快に跳ねる、構造美の極致です。
耳馴染みのある8分の6拍子ポップス曲・ポピュラーソング
ポピュラー音楽界においても、バラードや力強いアンセムで八分の六拍子が多用されます。洋楽ではクイーンの『伝説のチャンピオン(We Are the Champions)』やサイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』、邦楽ではゆずの『栄光の架橋』の一部セクションや民謡・アイルランド系ポップスなど、心を揺さぶる名曲の多くがこの拍子の躍動感に支えられています。