平日・週末を問わず、フロアのあちこちから英語やフランス語、中国語の会話が聞こえてくる。近年、外国人観光客のルートに変化が起きている。かつて電気街・秋葉原が占めていた「サブカルの聖地」としてのポジションの一部が、よりディープで混雑が程よく分散している中野へ移行しつつあるのだ。
「秋葉原は大型店舗が増えて観光地化しすぎた。中野は迷宮のような通路の中に、他では見つからないマニアックなカプセルトイが隠れている」と、フランスから訪れたリュカさん(28)は熱く語る。海外ファンにとって、中野のガチャエリアは宝探しそのものだ。アニメキャラクターだけでなく、日本の昭和家電やミニチュアフード、さらには実在する日本の標識や工具の精密ミニチュアなど、独自の文化が詰まったカプセルをスーツケースいっぱいに買い込む姿が常態化している。