過酷な競争と精神的孤立に晒される芸能人が、なぜ新興宗教の教理に救いを求めてしまうのか。その裏には、教団側の緻密かつ組織的なアプローチが存在した。特に高額な物品を言葉巧みに売りつける霊感商法が社会問題化していた時期においても、著名人のネームバリューは教団の「社会的信用」を捏造するための最良のカードだった。
現在、教団の最高権力者である韓鶴子総裁の体制下でも、著名人を介したイメージ回復の目論見は形を変えて生き残っている。華やかな名声を手にしたスターほど、将来への不安や人間関係の葛藤を抱えやすい。教団はその心の隙間に巧妙に入り込み、精神的救済と引き換えに客寄せパンダとしての役割を担わせていったのだ。