激しい世代交代の光の陰で、コートに別れを告げたレジェンドたちの動向にも関心が集まっています。女子バレー代表引退選手の現在を追うと、彼女たちが残した遺産(レガシー)が日本バレー界の至る所で息づいていることが分かります。
パリ五輪を最後に現役を退いた古賀紗理那さんは、夫である男子日本代表・西田有志選手との温かい家庭生活を支えつつ、卓越した戦術眼を活かしたテレビ解説やバレー教室の巡回など、普及活動の最前線で精力的に活動しています。テレビの特別番組インタビューで彼女は「現役時代は1点への重圧で息が詰まりそうだった。でも外から見直して初めて、日本バレーが持つ技術の美しさと面白さに気づけた」と笑顔で胸中を明かしていました。
また、全日本女子バレー歴代キャプテンの系譜を辿ると、荒木絵里香さんはトヨタ車体クインシーズのチームコーディネーターおよび日本バレーボール協会の理事として育成改革を牽引し、木村沙織さんはメディア出演やライフスタイル提案を通じてバレーボールの枠を超えたファン層の拡大に寄与しています。歴代の主将たちがピッチ外で確立した社会的バウンダリー(境界線)と自立のモデルケースは、現役選手たちにとってもセカンドキャリアへの不安を解消する大きな道標となっています。