紅葉シーズンの石鎚山を訪れる際、登山そのもの以上に体力を削られるのが登山口までのアクセスと混雑です。現地では10月の3連休を中心に、想像を超えるキャパシティオーバーが発生します。
愛媛県西条市側からアプローチする「表参道ルート」の玄関口では、石鎚登山ロープウェイ混雑がピークに達します。通常時は20分間隔の運行ですが、最盛期の土日祝日は早朝からフル稼働のピストン運行を実施。それでも山麓の下谷駅では切符売り場と改札前に1時間を超える長蛇の列が伸び、成就社へ降り立つまでに想定以上のタイムロスを強いられます。
一方、久万高原町側から石鎚スカイラインを経由して標高約1,492メートルまで車で上がれる「土小屋ルート」は、山頂までの標高差が約500メートルと手軽なため登山者に大人気です。しかし、その手軽さゆえに土小屋ルート駐車場(約100〜150台)は凄まじい争奪戦となります。過去のシーズン記録やハイカーの報告を検証すると、見頃の週末は午前5時30分の時点で満車となり、路上にあふれた車が車線を塞ぐ事態が常態化しています。
さらに見落としてはならないのが石鎚スカイライン通行規制です。石鎚スカイラインは24時間通行できる一般道ではなく、夜間はゲートが完全閉鎖されます。例年9月〜10月は午前7時開門・午後6時閉門(時期により変動あり)となっており、深夜に乗り入れて登山口駐車場で車中泊することはできません。ゲート前には開門待ちの車列が夜明け前から並び、ゲートオープンと同時に駐車場争奪の激しいレースが始まります。土小屋を拠点にする場合は、前夜に面河渓周辺の宿に泊まるか、午前6時前にはゲート待機列に並ぶ周到さが求められます。