現地を実際に歩くと、ネット上の悲観的な言説とは大きく異なる風景が広がっています。宇田川町21-1に位置するモヴィーダ館の赤褐色のビルに入れば、地下1階から地上5階に至るまで、無印良品の世界観は揺るぎなく息づいています。
2026年現在も、公式の店舗情報発信では「発酵ふき取り化粧水のお試し会」や「いつものもしもに備える防災ワークショップ」など、地域住民や来街者に向けた体験型プログラムが連日のように告知されています。取材班が現地エントランスで確認したところ、訪日外国人観光客によるまとめ買い需要と、平日のオフィスワーカーによる日用品購買が交差し、都市型旗艦店としての活気は十分に保たれていました。
一方で、パーキング館地下1階の跡地に関しては、西武渋谷店全体の施設再配置プロジェクトに伴い、新たなバックヤード機能や別用途テナントへの改装工事が進められています。かつてパーキング館とモヴィーダ館を往復しながら家具を選んでいた長年の愛用者からは、以下のような切実な証言が寄せられています。
「パーキング館の地下にあった家具や自転車の売り場が閉まった時、看板の『営業終了』の文字だけを見て全館が潰れたと勘違いしてしまった」(30代・IT企業勤務男性)
「学生時代から通い詰めた空間。規模が縮小されたと聞いて背筋が凍ったが、モヴィーダ館に入るとあの落ち着いた香りと什器がそのまま残っていて心底安心した」(40代・デザイン関係女性)