「無料で読めるなら、作家にお金が入らないのではないか」という懸念は、現在のビジネスモデルにおいては過去のものとなった。プラットフォーム上の無料閲覧数に応じて作家へ一定のロイヤリティが支払われる仕組みが整備されたほか、無料読者が熱狂的なファンとなり、紙の単行本やドラマCD、アクリルスタンドなどの周辺グッズを購入するケースが急増しているためだ。
いわゆる「推し活」の文脈において、無料配信はファン層の分厚いピラミッドを作るための土台として機能している。ライト層が無料で作品に出会い、コアファンとなってエコシステムを支える——このサイクルこそが、現在のBL市場の驚異的な成長を支えるエンジンとなっている。