千賀健永を語るうえで、もはや外すことができないのが現代アート分野での目覚ましい実績だ。彼が立ち上げたアートブランドおよび個展「FiNGAiSM(フィンガイズム)」は、手や指をモチーフにした独創的なキャラクターや立体造形を通じて、独自のポップアイコンを創出した。東京のみならず海外へと進出したこのプロジェクトは、アイドルの枠を完全に超えた純粋な芸術表現として高く評価されている。
スニーカーのカスタムペイントから始まった情熱は、3Dフィギュアやデジタルアート、さらには空間デザインへとスケールを広げた。「表現したい衝動をそのまま形にする」という千賀の創作態度は極めてストイックだ。アトリエに何日も籠もり、試行錯誤を繰り返しながら生み出される作品群には、人間本来の温かみとストリートカルチャーのエッジが同居している。アート界の重鎮やコレクターからも一目置かれる存在となったことは、彼の並々ならぬ執念の結晶と言えるだろう。