ドラッグストアで手に入るシミ消しクリームや内服薬で「レーザー治療のようにシミを瞬時に消し去ること」ができるのか。結論から言えば、表皮の角層に存在するメラニンを徐々に排出し、目立たなくさせることは科学的に可能です。ただし、真皮層深くに沈着した色素や、角質が厚く盛り上がったタイプのシミを市販の外用剤だけで完全に消失させることには明確な限界が存在します。
皮膚の構造上、表皮の最下層にあるメラノサイトで生成されたメラニンは、通常のターンオーバー(20代で約28日、40代以降では45〜60日程度)に伴って垢とともに体外へ押し出されます。しかし、長年の紫外線ダメージや加齢によってターンオーバー周期が乱れると、過剰に蓄積したメラニンが色素沈着を起こし、固定化したシミとなります。
一般用医薬品(OTC医薬品)や医薬部外品に配合される有効成分は、この「メラニン生成のシグナル遮断」「チロシナーゼ酵素の活性阻害」「メラニンの還元(色を薄くする)」「表皮の代謝促進」という4つのポイントのいずれかに作用します。魔法のように一晩で剥がれ落ちるわけではなく、肌の生まれ変わり周期に沿って段階的に薄くしていくプロセスが基本となります。