毎年開催される「新開地音楽祭」をはじめ、この街では路上や公園、地下道がそのままステージへと変わる。ジャンルを超えたミュージシャンやパフォーマーが集い、街全体が巨大なライブ会場と化す光景は、かつて興行街として栄えたこの地のDNAが現代にも脈々と受け継がれている証拠だ。
また、「神戸新開地・喜楽館」では連日上方落語や演芸が催され、若手からベテランまでの芸人が伝統の技を競い合っている。格式ばった芸術ではなく、日常の延長線上にある笑いや涙を共有する空間が、地下鉄の改札から目と鼻の先の場所に当たり前のように存在しているのだ。