複合機の導入相談において頻出するテーマが、複合機におけるフィニッシャーの必要性です。フィニッシャーとは、複合機から出力された用紙に対して、自動でソート(仕分け)、ホチキス留め(ステープル)、パンチ穴あけ、中綴じ製本などの後処理を一括で行う拡張オプションを指します。
導入して「大成功」を収める企業と、「高額なオプションを付けたのに使わなかった」と後悔する企業の境界線は、「月間の多ページ出力頻度」と「手作業にかかる見えない人件費の把握」にあります。
例えば、役員会議や営業会議で「20ページの資料を30部」印刷する場合を考えてみます。フィニッシャーがない場合、出力された600枚を用紙トレイから回収し、1部ずつ手作業で揃えてホチキスで留める作業が発生します。これには1回あたりおよそ25〜40分の手作業を要し、月末の繁忙期には複数人が拘束される原因となります。時給換算で月間2万円相当の人件費が製本作業だけに消えているケースも珍しくありません。
一方で、単票の伝票印刷や請求書出力がメインで、複数ページのホチキス留めが月に数回しかないオフィスでは、導入費用が完全に無駄となってしまいます。自社の印刷業務が「単票メイン」なのか「複数ページのセット資料メイン」なのかを見極めることが、失敗を防ぐ第一条件です。