高額なフィギュアを扱う際、最も避けたい事態がパーツの白化やダボピンのへし折れです。安全かつスムーズに作業を進めるためのフィギュアキャストオフやり方には、明確なセオリーが存在します。
最大のキャストオフパーツ破損注意点は、「室温が低い状態での無理な分解」です。PVC素材は冷えると硬化し、粘り強さを失って脆くなります。作業前には部屋を暖めるか、パーツから20cm以上離した位置からドライヤーの弱温風を数秒間あて、素材をほんのり人肌程度に温めて柔軟性を持たせることが鉄則です。
作業時は素手での摩擦や皮脂の付着を防ぐため、滑り止めのない薄手の綿手袋を着用します。パーツが硬くて外れにくい場合は、爪を立ててこじるのではなく、薄いセロファンやテグスを隙間に通して均等に力を分散させながら引き抜くのがプロの手法です。説明書に記載された分解順序を1ステップでも無視すると、隠れたダボに剪断力がかかり一瞬で破損するため、工程の確認を怠ってはなりません。