TikTokやYouTubeショートといった縦型ショート動画は、私たちの脳をドーパミン漬けにした。しかし、常に刺激の強い動画を浴び続けることに、人々は疲れ始めている。動画を「観る」のには一定のエネルギーが必要だが、テキストを「流し読みする」のは脳への負担が少ない。この絶妙な脱力感が、現代のデジタルデトックスの文脈すら帯び始めている。
「何か面白いことはないか」と、目的もなくスレッドを眺める時間。そこには、アルゴリズムが推奨する「あなたに最適化されたコンテンツ」からは決して得られない、予期せぬ知識や他人の人生との遭遇がある。この偶発性こそが、ネットサーフィンの原初的な楽しさだったはずだ。