全国の主要な急性期病院で、館内スピーカーを使った緊急放送をあえて行わない「サイレント化」が加速している。かつてテレビドラマでもおなじみだったあの緊迫したアナウンスが、徐々に姿を消しつつあるのだ。背景にあるのは、病院全体のデジタル・トランスフォーメーション(DX)と、患者の療養環境に対する配慮である。
これまでは、院内のどこにいても医師が気づけるよう、大音量で放送を流すのが当たり前だった。しかし、通信インフラが高度化した現在、個人の端末へピンポイントで情報を送る方が確実かつ迅速だという判断が主流になりつつある。