六星占術において最も注目されるのが、12年の周期のうち3年間続く「大殺界(陰影・停止・減退)」という低迷期だ。この時期は新しいことを始めるのを避け、現状維持に努めるべきとされる。科学的な根拠はない。それでも、多くの人がこの言葉に敏感に反応する。
心理学的に見れば、これは「自分の不調に理由をつけたい」という防衛本能の表れでもある。仕事がうまくいかない、人間関係がこじれた。そんな時、「今は大殺界だから仕方がない」と思えれば、過度な自己嫌悪から逃れることができる。つまり、大殺界は恐怖の対象であると同時に、傷ついた心を慰める免罪符としても機能しているのだ。