作中屈指の名勝負として名高いドッジボール対決。ここでは、彼の放つボール一つひとつが致命傷になり得る破壊兵器として描かれた。強化系の極みであるゴンの全力の攻撃を受け止め、変化系の天才ヒソカの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」をも力でねじ伏せようとする姿は、まさに絶望そのものだった。
結果としてヒソカの指を数本へし折り、ビスケすらも一時撤退を余儀なくされたあの試合は、単なるゲームの枠を超えた命がけのバトルだった。レイザーが本気で放ったスパイクの風圧だけで、周囲の空気が歪む描写は、読者に彼のフィジカルと念の融合がいかに完成されているかを植え付けた。