ネット上の誤った情報を鵜呑みにして自己流の対処を続けると、神経に不可逆的なダメージを残す恐れがあります。ここでは手根管症候群でやってはいけないことの代表例を検証します。
① 手首のしわの中央(手根管の直上)をグリグリと強押しする
「しびれる場所を直接ほぐせば治る」と思い込み、手首の真ん中を指やマッサージ器具で強く押し込む行為は最も危険です。手根管内ですでに炎症・浮腫を起こして圧迫されている正中神経に対し、外側から物理的な打撃を加えることになり、神経線維の損傷を加速させてしまいます。
② 痛みを我慢して強いストレッチや筋トレを行う
握力グリップを強く握るようなトレーニングや、手首を極端に反らせた状態での強いストレッチは、腱の肥厚を招きトンネルの内圧を急激に上昇させます。リハビリテーションの基本は「低負荷・無痛域」でのアプローチです。
③ 強い力で手首をポキポキ鳴らす・無理に振る
しびれを紛らわせようと手首を激しく振ったり、関節を鳴らしたりする行為も、腱鞘の摩擦熱と炎症を助長するため即刻中止してください。