30代に入り、現在の事務所の社長(当時はマネージャー)と出会ったことが、彼女の運命を大きく変えた。そこで突きつけられたのは「アルバイト禁止」という過酷な条件だ。芝居だけに集中させるための戦略だったが、当然、生活費は底をつく。事務所から生活費を前借りする形で、借金は膨らんでいった。
この「背水の陣」が、彼女の役者魂に火をつけた。後戻りはできない。オーディションに落ちるたびに悔し涙を流しながらも、彼女は牙を研ぎ続けた。この時期のハングリー精神こそが、現在の彼女の演技に深みを与えているのは間違いない。