「口を見られるのが恥ずかしい」という患者のために、建築設計の段階から配慮されたクリニックも一般的になった。全室完全個室化はもちろんのこと、受付から会計まで他の患者と顔を合わせない導線設計が取り入れられている。
さらに治療技術の進化も見逃せない。点滴から麻酔薬を投与し、まるでうとうとと眠っているかのようなリラックス状態をつくる「静脈内鎮静法」の導入が進む。治療中の記憶や恐怖感がほとんど残らないため、「気づいたら終わっていた」という体験が可能になった。デジタルスキャンによる型取りや3Dプリンティング技術の普及により、通院回数自体を劇的に減らす短期集中治療も、人目が気になる人々を強烈に後押ししている。