トレンドの波は、当然のようにコスメや美容医療の現場にも波及している。これまでの「幸薄さをカバーして華やかに見せる」メイクから一転、あえてその儚い雰囲気を引き立てる「儚げニュアンスメイク」が圧倒的な支持を得ている。
血色感をわざと抑えたくすみカラーのリップ、自眉を生かした繊細なアイブロウ、そして肌本来の質感をそのまま魅せるシアーなベースメイク。盛り算のメイク文化から、要素をギリギリまで削ぎ落とす「引き算」への移行だ。素の自分にある影や儚さを隠さず、一つのアート表現として活かすスタイルが、若者たちの日常に溶け込んでいる。