セルフケアだけでは抑えきれない強い痛みに対しては、婦人科や乳腺外科での専門的な治療が大きな力を発揮する。代表的な選択肢の一つが低用量ピル(経口避妊薬)や超低用量ピル(LEP製剤)の服用だ。排卵を一時的に抑制し、ホルモン変動の波を平坦化させることで、乳腺への刺激を大幅に軽減できる。
また、体質に合わせた漢方薬の処方も非常に有効とされている。水分の滞りを改善する「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や、気のめぐりを整えてイライラや痛みを鎮める「加味逍遙散(かみしょうようさん)」などは、月経前の胸の張りに悩む女性に広く処方されている。さらに、γ-リノレン酸(月見草オイル)などの必須脂肪酸サプリメントが乳腺組織の炎症反応を穏やかにするという知見も蓄積されており、治療の選択肢は多様化している。