かつての大垣市民プールは、単なる公営スポーツ施設にとどまらない、地域特有のエモーショナルな価値を有していました。ネット上の掲示板やSNS、市民アンケートに寄せられた大垣市民プールネットの反応や口コミ評判を深掘りすると、市民が失ったものの大きさが浮き彫りになります。
特に多くの声を集めていたのが、スリル満点の大垣市民プールスライダーや、ゆったりと水に身を任せられる流水プールに関する体験談です。「子どもの頃、夏休みになると毎日のように自転車で通った」「数百円という安価な入場料で一日中遊べた貴重な場所だった」といったノスタルジックな手記が数多く残されています。民間テーマパークのプールでは入場料が数千円に達するのに対し、ワンコイン以下で利用できた公営レジャープールは、子育て世帯の家計を支える頼もしい味方でした。
一方で、近年の利用者からは「更衣室の床の汚れやロッカーの錆が目立っていた」「コンクリートの段差で足を擦りむくなど、末期はあちこちガタがきていたのは確か」という冷静な指摘も少なくありません。安全・衛生管理の限界を現場で肌で感じていた利用者がいたこともまた、偽らざる客観的事実です。