現代のエンタメ市場において、消費者の視聴習慣はサブスクリプション型配信サービスへと不可逆的にシフトしました。日本映像ソフト協会の市場調査でも、フィジカルレンタル市場規模はピーク時から大幅に減少しています。この大きな潮流こそが、地域の店舗に対する「誤解」を生み出す根本原因となっています。
かつて週末のゲオといえば、新作映画のDVDを求める家族連れでレジに行列ができるのが日常の風景でした。しかし現在、店舗を支えているのはゲーム機本体や新作ソフトの販売、そして手軽に読めるコミックレンタルです。特にゲオ辻本通店のコミックレンタルは、電子書籍で全巻揃えると数万円かかる人気長編マンガを、1冊あたり100円前後で一気読みできる「タイパ・コスパ重視層」の確固たる支持を集めています。
「DVDの棚が減ったから店が衰退している」という見方は、一面的な錯覚に過ぎません。店舗側は需要が蒸発したコーナーを合理的に縮小し、中古スマートフォンやタブレット、イヤホンなどの格安家電、そして加熱するトレカ市場に対応した売場へと最適化を進めているのです。見かけの風景が変わったことを「衰退」と捉えるか、「時代に合わせた進化」と捉えるかで、店舗の評価は180度変わります。