創業家第5代として将来を嘱望されるのが、章男会長の長男である豊田大輔(とよだ だいすけ)氏(1988年生まれ)です。慶應義塾大学法学部を卒業後、章男氏と同じく米国の名門バブソン大学経営大学院(MBA)へ留学して企業家精神を学びました。帰国後にトヨタ自動車へ入社し、電子開発や自動運転ソフトウェアを担う先端テック子会社「ウーブン・バイ・トヨタ(旧ウーブン・プラネット・ホールディングス)」のシニア・バイス・プレジデントとして頭角を現します。
大輔氏の知名度が一気に全国区となったのが、2021年春の結婚報道でした。お相手は元宝塚歌劇団星組の娘役スターとして絶大な人気を誇り、「宝塚のオードリー・ヘプバーン」と称された星蘭ひとみ(せいら ひとみ、本名・吉原真由)氏です。学習院初等科から高等科まで学んだ生粋のお嬢様であり、出光興産の創業者一族とも血縁関係を持つ家柄であったことから、現代の「ロイヤルウェディング」としてSNSや芸能各紙で空前の反響を巻き起こしました。
現在の大輔氏は、父・章男氏が立ち上げたプライベートレーシングチーム「ROOKIE Racing」のドライバーとしても参戦し、現場でメカニックやエンジニアと寝食を共にする「マスタードライバーの哲学」を体当たりで継承しています。かつて章男氏が「モリゾウ」としてニュルブルクリンクで泥にまみれ、社内の冷笑を撥ね除けて求心力を築いた軌跡を、大輔氏もまたサーキットの現場を通じて追体験していることが伺えます。